コンクールの結果と、一晩でローマを楽しむ方法
前回、コンクールへ向かう道のりを書いたが、
着いてからも未知な経験が待っていた。
演奏予定時間が1時間以上遅れたり、
ウォーミングアップできると聞いていたものの、練習場所は全くなかったり…。
演奏までイメージトレーニングで乗り切るしかないという状況でも、
どうしてもピアノを弾いて帰りたいと思えた自分に、もはや驚いた。
自分はピアノが好きなのだな、と改めて実感できたことは、
私にとって大きな収穫だったと思う。
ローマへ戻る終バスが14時だったこともあり、結果発表まで残ることはできなかったが、後から1位だったという連絡をいただいた。
ローマへ戻ったのは、夜7時を過ぎたころだった。
(筆者は翌朝、ここで日本の女優さんの撮影現場に出くわした。)
翌早朝にドイツへ帰らなければならなかったので、外を歩ける時間はとても限られていた。
グッチを始めとする、イタリア発祥のブランドが軒を連ねる。
私の祖父母も昔、ここに来たということを、ふと思い出した。
スーツケースを盗まれそうになった祖父が、日本語で怒って叫んで、泥棒を追い払ったらしい。
何か本気で怒って叫ぶときは、母国語で叫びなさいと、祖父が言っていた。
ローマといえば、トレビアの泉。
天気が悪かったので、夜景を見に行けたのはむしろ正解だったのかもしれない。
いつかどこかで観た映画のように、ジェラートを食べながらローマの街並みを歩く、
という筆者の小さな夢の1つが叶った。
ただ治安が良くないので、ご旅行に行かれる方は絶対に夜1人で出かけないように気をつけて欲しい。
さて、イタリアといえば本場のイタリア料理。
ホテルの人がお勧めしてくれた、庶民的な値段の2つのレストランを紹介したいと思う。
1つめのお勧めは、「Pizza Ciro」
(住所 Via della Mercede 43, Piazza Maddalena, 00186 Rome, Italy)
ホテルの人曰く、ローマでピザを食べるなら、絶対にココらしい。
今回は無念にも行く時間がなかったが、もし誰か行ったなら、感想を聞かせて欲しい。
トリップアドバイザーのページはこちら↓↓
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187791-d1024421-Reviews-Pizza_Ciro-Rome_Lazio.html
2つめは、「il giardino di albino」
(住所 Via Zucchelli 29, 00187 Rome, Italy)
新鮮な魚介類やパスタ、イタリア料理の定番を楽しみたいという人にぴったり。
このレストランへ行ってみることにした。
バカンスでもない普通の平日だったこともあり、予約なしでも入ることができたが、通常は予約をしないと入れないほど人気らしい。
トリップアドバイザーのページから予約ができるようだ。
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187791-d1059792-Reviews-Il_giardino_di_albino-Rome_Lazio.html
いくつもの国の、たくさんのランキングで、近年1位を獲ってきているレストランらしい。
私が行ったときは、地元の年配の方々が集まって盛大にパーティーをしていた。
偶然にもイタリアのフォークソングが聴けたのは嬉しかった。
Time to say good byeを全員が歌いだしたとき、
筆者は不覚にも泣きそうになった。
私が選んだメニューは、
Strozzapreti con gamberoni, pomodorini e granella di pistacchio
(Home made fettuccine with fillet of seabass, zucchini and cherry tomato)
白身魚(おそらくスズキ?)、ズッキーニ、トマトの自家製パスタ
14ユーロ
新鮮な白身魚が美味!
Guancia di manzo brasta al cannonau con purè alla menta
(Braised beef cheek with mint mashed potatoes)
牛頬肉の煮込みとマッシュポテト
16ユーロ
サラダ
ホワイトワイン "Kike" (値段を忘れてしまったが、5ユーロ前後だったと思う)
どれも本当に、申し分なく美味しかった。どれが1番良かったとは、甲乙つけ難い。
驚いたのは、正直お酒が苦手な私であっても、Kikeというホワイトワインは飲みやすかった。フルーツのような、甘い香りと味がした。
どうしても飲まなければならない場面では、これからはKikeを飲もうと思う。
これからローマに行く人は、このレストランにぜひ行ってみてほしい!
と、今はドイツの冷凍ピザを食べながらこの記事を書く筆者である。