ドイツ 【文房具とコピー屋さん事情】
これが日本にもあったらいいな、使いやすいなと思ったドイツの文房具と、日本には馴染みのないコピー屋さんについて書こうと思います。
文房具
まず個人的に私は文房具が好きなこともあり、時間ができると文房具屋さんへふらっとお散歩に行くことが多いです。
では、私の好きなドイツの文房具を紹介します。
ファイル
日本のクリアファイルに当たる物ですが、日本と違うのは、基本的にファイルの表紙と、内側のビニールポケット部分を別々に購入することです。
日本でも売っているドイツと同じ種類のファイルです↓
ドイツ製のLEITZです。
LEITZ ライツ レバーアーチファイル A4 背幅 81mm 2穴 600枚収納 ブラック 10105095
- 出版社/メーカー: LEITZ
- 発売日: 2018/04/01
- メディア: オフィス用品
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コクヨさんからも出ています。
コクヨ ファイル チューブファイル NEOS A4 80mm 2穴 オフホワイト フ-NE680W
- 出版社/メーカー: コクヨ(Kokuyo)
- 発売日: 2017/06/12
- メディア: オフィス用品
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ドイツ製の、ファイルにあとから差し込むクリアポケットです。
マルマン クリアポケットリーフ A4 2穴 50枚 L462F
- 出版社/メーカー: マルマン(maruman)
- 発売日: 1996/11/12
- メディア: 付属品
- 購入: 1人 クリック: 1回
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日本のクリアファイルの方が形のブレもなく、軽いという利点がありますが、こちらの利点としては以下の三点が挙げられます。
①それぞれのポケットを移動して順序を入れ替え安い。
②
③簡単に分類分けしてファイルを入れ替えられるので、必要な書類を見分けやすく、断捨離をしやすい。
購入できる場所としては、McPaperなどの文房具屋さんから、大型デパート、Rossmannと幅広いですが、圧倒的に種類と数が多いのはMüllerでしょう。
(日本でいうと、ロフトのようなところです。)
人気のノート
LEUCHTTURM1917 (ロイヒトトゥルム)
最近bullet journal(バレットジャーナル)という、いわば大人の自由帳のようなものが巷(ちまた)で流行っているですが、バレットジャーナルに適していると話題になっているノートです。
日本でもドイツでも不動の人気を誇っています。
ちなみに私も自己管理ノートとしてバレットジャーナルにはまっています。
心に残った言葉や、カレンダー、ハビットトラッカー、やることリストなどを自由に書き出しています。
書きやすく柔らかいノートになっていることが特徴で、厚さのわりに重くなく、シンプルでアレンジしやすいノートです。
こちらのノートは日本でも購入できますが、ドイツからのお土産にも良いかと思います。
ノートの中身は無地、ドット方眼、横線の三種類があり、表紙の色には白、青系、赤系、緑系、黄色系など、様々な色があります。
日本のAmazonでも購入可能ですが、やはりドイツ本場の方が選択肢が多いようです。
ロイヒトトゥルム ノート A5 横罫 ブラック 300612 正規輸入品
- 出版社/メーカー: LEUCHTTURM1917
- 発売日: 2013/07/28
- メディア: オフィス用品
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ロイヒトトゥルム1917で楽しむバレットジャーナ (ロイヒトトゥルム1917ではじめる箇条書き手帳術)
- 作者: 平和堂
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2019/07/31
- メディア: 単行本
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ドイツで探す場合、大手デパートのKaufhofやKarstadtにもありますが、大きめの本屋さんではより豊富な種類に出会えることが多いです。
MOLESKINE(モレスキン)
こちらもロイヒトトゥルムと互角に人気のノートです。
先ほどのロイヒトトゥルムが左側、右側にモレスキンが並んでいます。
ロイヒトトゥルムとモレスキンの大きな違いは、背表紙が固いか柔らかいかにあります。
ロイヒトトゥルムのカバーは柔らかく、色々な写真や切り抜きをノート貼っても、あまり凸凹になりません。
というのも、ノート全体が柔らかいため、デコボコをカバーしてくれるからです。
モレスキンは固くしっかりしているので、たくさん写真やスクラップを貼りたい人には向かないかもしれませんが、ビジネスの場面で使いたい人や、しっかりした頑丈な日記帳が欲しい人などにおすすめです。
Goldbuch TURNOWSKY (ゴールドブッフ トゥルノフスキ)
シンプルで硬派なイメージの強いドイツにしては珍しく、柔らかな水彩画の可愛いタッチで彩られたノートです。
本来の使い方としては、ガストブッフと言って、お客様がお家や施設に訪ねてきてくれた際に、一言ずつ書いていただく、というものです。
(ドイツでは、訪問するとこのようなガストブッフに、サインや一言を書いてほしいと言われることがあります。
もし書いて欲しいと頼まれたり、ガストブッフが置いてある施設に行くことがあれば、お礼と名前を丁寧に書きましょう。)
この綺麗な本は必ずしもゲストにだけ使わなくても、日記帳にしたり、スクラップブックとして使ったり、さまざまな用途があります。
楽譜の製本の仕方
このシステムが日本にもあったら便利なのに…と思うコピー屋さんについてです。
音楽関係や、たくさんのレポート、長い論文を制作する人にとっては、本当にありがたいシステムだと思います。
私の本業は音楽なので、毎週のように楽譜を何十ページ、何百ページとコピーします。
日本にいたころは、コンビニで片面印刷して貼り合わせるか、両面印刷してルーズリーフのように穴を開けてファイルに挟むか、または下のようなファイルを使うのが主流でした。
しかしドイツにはまずコンビニがなく、マーケットにも通常コピー機がありません。
代わりに、コピーハウスというコピー専門のお店がちらほらと町中に点在しています。
そこでは自分でコピーし、下の写真のようにリングではめ込んで、簡易的に本を作成することができます。
ちなみに韓国でもこのように自分でコピーして、リングを付けて、本を作るそうです。
日本にはまだないのではないでしょうか?
少なくとも、私はまだ日本で見たことがありません。
両面印刷し、コピー屋さんに置いてある専用のバインダーで穴を開け、一瞬でリングに通すことができます。
製本で1枚1枚テープや糊を付ける必要がないので、時間も重さも節約できます。
初めて行ったときはとても緊張しましたが、お店の人に拙いドイツ語で「Wie kann ich kopieren?(どうやってコピーするのですか?)」と聞いたところ、丁寧に教えてくれました。
ちなみに「リングをつける(バインドする)」という単語は「binden」です。
ドイツでお勉強する方や、お仕事なさる方は、ぜひこの便利なコピー屋さんを利用してみてください。
以上、今回は、ドイツの文房具事情と、コピー屋さんの存在について書いてみました。
海外の知らない場所に来ると、鉛筆一つ見つけるところから苦労するかと思います。
私自身、ようやくドイツの習慣というものに慣れ始め、日本の生活をどことなく保ったまま、ドイツの良いところに惹かれています。
また何か良い文房具を見つけたらアップしたいと思います。